概要
- 2017年10月14日、目標としていたハワイで行われたIRONMAN World Championshipへ出場してきました。通称、Konaと呼ばている、名誉ある大会です。
- IRONMANのロングカテゴリ(スイム3.8km、バイク180km、ラン42.195km)では世界最高峰のレースです。
- 2014年5月のトライアスロンデビューから3年と5ヶ月。ブログを書きながらPDCAを回してたどり着きました!
リザルト
- 全体
- 11時間17分10秒
- M35-39 エイジグループ 182位/228人中 (トップ79% orz)
- 日本人 約15位/約70名
- Swim
- 1:10:59 (ave 1:50min/100m)
- Age group rank:183位/228人中
- Age group men: 1068位/1555人中
- 感想:このタイムでこの順位か。。。トップ80% orz
- T1
- 4:06
- Bike
- 5:54:46 (ave 30.6km/h)
- Age group rank:210位/228人中
- Age group men: 1231位/1555人中
- 感想:このタイムでこの順位か。。。トップ92% orz
- T2
- 6:23
- Run
- 4:00:58 (ave 5分42秒/km)
- Age group rank:150位/228人中
- Age group men: 716位/1555人中
- 感想:スイムとバイクに比べればまだマシか。トップ65%
事前情報
- 河原コーチやTKからは「外人に釣られて、バイクは飛ばすな。」と言われていました。よって、バイクまではペースは抑えめで、ランを楽しく走れるようにするような大きな流れで行くことにしました。
- そもそも、バイク180kmは自分的に合格点で走れたことはありません。。。なので、風の影響もあるので6時間切れる位のペースを意識していました。
- 2017年7月末のIRONMAN Canadaが終わってから、レストを挟み、梨状筋症候群、風邪、咳喘息、右中臀筋に違和感を次から次へと発症して満足にトレーニング出来ていませんでした。
- トレーニング量はあまりKPIにはならないけど、Stravaで出すとこんな感じ。ロングは量もある程度必要だけど、目標の30%ぐらいしか積めなかった。
- 上記の理由により、一生で一回かもしれないのでとにかく楽しもうという心意気で行くことにしました。
- 目標タイムは、11時間10分以内。日の入りの6時14分までには戻ってきたいというかんじ。
- S : 1:10
- T1: 0:08
- B : 5:50
- T2: 0:07
- R : 3:55
スタート前
エイジグループ男子のスタートは、7時5分。エイジの男子は一斉スタートです。
スタート2時間前に到着するのが自分の目安なので、朝5時頃の様子です。ホテルからスタート地点までは1.2kmぐらいです。走れば5分、歩くと15分くらいかかります。
明るくなっているところがスタート地点です。いま、歩いているところはゴール前200mぐらいの所です。
ゴールゲートはまだ設営中です。
明るいうちに戻ってきたいと思いつつも、DNFして戻ってこられなかったらどうしよう。。。。という不安もありながら通過。
セキュリティチェックの前。スタート地点のホテルである、コートヤード・マリオット・キングカメハメハ コナビーチホテルの裏の駐車場です。のんきに写真を撮っているのは私ぐらいでした。
入場するとすぐにボランティアの方にボディーマーキングをしてもらえます。サポートがとても手厚いです。
次に体重を測ります。どこかのブログで、メディカルにかかったときに脱水かどうかを判断するためにレース前の体重を測るみたいです。
ハイドレーションも充分です。右奥が荷物をレース前の荷物を預けるところ。T1,T2からは道が狭くて2分ぐらい歩きます。
補給食のセットや、空気入れ、ハイドレーションの設置、ヘルメットとサングラスの設置などを行います。
空気入れは会場に置いてありました。壊れている空気入れが多くて、当たりを探すのがちょっと大変でした。
夜は大雨だったようです。朝焼けが綺麗でした。写真だとあまり綺麗に写らないけど。。。
実物は綺麗なのです。iPhone7では限界。
自分は、大体の用意が終わって、端っこの方でストレッチ中です。そして、マッサージオイルで一通りマッサージしておわり。
プロのバイクラックです!左からゼッケン番号1です。
写真はここまで。
スイム
- 岸からスタート地点までは約100mぐらいあります。スタート地点は深いので、立ち泳ぎをしながら待つ必要があります。
- しかも、水は若干冷たく感じたので、5分前まで岸の方で待っていました。
- スタート位置は、右側のインコースから3分の1ぐらい、2列目。
- ウェアは、よくわからなかったのでドライスーツを着て、その上からTYRのスイムスキンを着用していました。ハワイの大会は水温が高いのでウェットスーツは着用禁止です。(日本のウェット着用義務がある大会よりかなり水温は低かった気がしますが。。。)
- そして、大砲の合図で男子が一斉スタート!
- 心配して居たバトルは無し、さすが世界戦。手とか足が当たっても譲り合いながら進んで行く。日本のように何度もぶつかられることは無くて快適でした。
- 透明度は、やや濁っているので海底は見えないかんじです。ウミガメは探していましたが居ませんでした。
- 自分は左呼吸なので右回りはあまり好きじゃ無いので、できるだけドラフティングすることにしていました。しかしながら、往路は良かったのですが、復路では、マークする人が毎回、集団から離れてしまい、結構迂回してしまいました。
- 体力を温存するために、80%ぐらいの力で泳ぎました。距離は4km近く泳いでいるのでペースはカナダと同じくらいです。
- 今年は、朝スイムの練習に6回ぐらいしか行っていないので、泳ぎこんでいません。最近、上達が見られないから飽きてきた感じがします。
- T1では、ボランティアがバッグを探して持ってきくれます。サポートが手厚くて感謝!
バイク
- とにかく、抑えめに行く。外人だけで無く、日本人にも抜かれまくる。。。。でも、後半に抜き返せば良いと思いながらやり過ごします。
- やはり、外人のバイクは異常です。すごい楽そうに漕いでいるのに、猛スピードでオーバーテイクされます。しかも、エイジは自分より上の人たちばかり。(あたりまえ)
- ドラフティングの心配は無い。なぜなら、どんどん抜かれるから。悲しすぎる。
- Konaから30km地点のWaikoloaではTeam Ken’sの応援があって気合い入ります。ほんと、35kmくらいで走っていると探すのも一苦労ということがわかりました。行きで見つけられなければ、次に戻ってくるのは3時間後とかになるので。
- 40分に1つのジェル(結局4つくらいしか摂れなかった)。Shotzのハイドレーションを飲む。
- 抑えめに走っているのに、80km辺りから補給を受け付けなくなり速度を落とす。ここからはゲータレードと練り梅でやり過ごす。
- 気温は序盤でも30度ぐらいあるので、エイドでもらった水はほとんど掛水で消費しました。15分に1回は掛水をしないとオーバーヒートするくらい暑かったです。とくに、後半はもっとつらくなり、ウェアのポケットにも1本ボトルを入れて行きました。
- 梨状筋症候群が再発するかと思っていましたが、頂いたお守りのご利益か足腰は問題無し。
- レース後に教えてもらいましたが、バイクはエイジでほとんどビリ。。。(T-T)
- 風は、前日の下見のときよりかは弱い感じ。でも、Hawiの方は風が強い!突風もあるのでDHポジションでは危ない感じ。疲れているし。こーいうときに、Ventumのようなダウンチューブが無くて横の面積が少ないバイクは有利になるなと思いました。
- 補給が取れないので、後半からは全然パワーが出ない状態です。
- 丘を登ったり降りたり、一喜一憂しているうちに、バイクは終わり。というか、最後の方はもう若干記憶が曖昧なくらい意識が薄かったと思います。ワイコロアからバイクフィニッシュまではあんまり覚えていません。
- 獲得標高は1359m
ラン
- トランジションでは、意識が朦朧とするので多めに休憩を取ってなんとか回復。
- 走り出しは、とにかく抑えめで。どうせ暑くてオーバーヒートするだろうからできるだけエコを意識して。後半に上げていけるなら上げていけば良いと考えていました。
- 序盤は4:40/kmぐらいのペースで良い感じでした。
- しかし、やはり暑くてエイドステーションで歩く時間が長くなっていきました。
- エネルギーが獲れないので、パワーが出ません。
- 暑くて掛水をたくさんしていたので、足の裏がふやけて水ぶくれで痛かったです!バイク中から掛水でふやけているから。。。IRONMANケアンズの悪夢が再来です。要改善。
- 中盤からは、たくさん歩いたけど、欧米人はそれ以上に歩いているので沢山抜き返しました。
- エイドで氷をもらって、走っているときに使うためにziplockを持って行って大正解。無かったらタイムはもっと悪かったはずです。
- エイドステーションは2kmごとぐらいにあって、とても充実しています。
- ラン折り返しの、ナチュラルエナジーラボ付近にあった、Clifのブースで氷水で冷やされたスポンジが提供されていて、最高に気持ちよかったです。
- 太陽が落ちてきて涼しくなってきた30kmあたりからやっと走れるようになってきました。歩いてエネルギーも少し溜まったようです。
- 日本から来た沿道の応援も頼もしいです。人だかりがあるところでは気が抜けない!
- 結局は、日の入りを少しオーバーしてしまいましたが、ゴール!暑くて大変だったけど、なんだかあっという間に終わってしまったという印象。(じゃあ、プロは3時間前にゴールしているんだから、もっとあっという間に感じるのか?とか無駄なことを考えながら余韻に浸ってました)
- 獲得標高は427m。そこそこアップダウンがあります。
ゴール後
- 前日に、iPhone7が海水に浸かってしまって、カメラがちゃんと動いたり動かなかったりなので、ほとんど写真が無いです。
- プロテインが提供されたり、マッサージ、夕飯が食べ放題、アイスクリーム食べ放題、写真ブースなど、いろいろありました。
- とりあえず、足の裏がふやけてマメだらけでやばいので、治療のためにホテルへ戻りました。帰りの1.2kmがすごい長く感じました。両足の母子球付近が水ぶくれ、親指の爪が若干浮いている。指にも水ぶくれ。靴下を脱ぐのが怖かったです。
- 水ぶくれ部分の水を抜き、廉価版の傷パワーパッドで処置。
そして、落ち着いたところで、しばらく我慢していたジャンクフードを開封!すごい楽しみにしていたのに、たいしておいしいとは感じませんでした。謎。
ご飯とカレーの方がおいしかったです。ホテルだったので、電子レンジが無かったので、電子レンジはどこにあるのかフロントに電話で聞いたら部屋に持ってきてくれました。
Finisherメダルが大きいです。
考察
- プロのバイクフォームを見ていると、全然違う。身体全体を使って漕いでいる。それに近づくようにトライする。
- バイク中、ランに脚がふやけてしまう問題を解決する。
- ノースリーブはキツいので肩を保護する。
まとめ
- Konaに行くときは、IRONMAN World Championshipの出場者で行こうと決めていたのですが、それが叶って良かったです。しかしながら、そんなことを決めなくても、応援に行くだけでもモチベーションは上がるし、イベントの9割ぐらいはアスリートと同じくらい楽しめるので、旅行や応援で行ってもコスパ良いです!
- 相変わらず、ロングは慣れていたので、伸びしろがたくさんあることがわかりました。
- 忙しい今はショートとミドルでスピードを強化して、その後ロングをちゃんとやりたいと思いました。
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