概要
- 富士山の5合目まで車で行くルートは3つあり、その3つの道をヒルクライムすることを富士スリーピークスと言うようです。
- ついでに、スリーピークスを達成しながら富士山の外周を1周することもついでに達成します(=富士イチ)
- 計画のルートは以下です。河口湖をスタートして左回りに行きます。
しかしながら、実際に走ってみたら富士宮市から水ヶ塚に行くルートが2021年8月18日から土崩れによる通行止めになっていました。
そのため、富士スカイラインを登るためには大幅な廻り道をしなければいけない状態でした。現時点でも復旧の日にちは発表されていないようです。
Stravaのルート表示に3D機能が付いたので、今回のコースがどんな感じなのかを表示してみました。
記録
廻り道を余儀なくされたので2日に別れています。
準備編
早朝から自転車に乗り始める必要があったため、3泊2日の日程で行ってきました。
なんとヘルメットを持ってくるのを高速道路での移動中に気づきました。河口湖や富士吉田付近で自転屋はあるし、レンタルサイクルの店はたくさんあるからヘルメットを借りられるだろうと思ってましたが甘かったです。10件ほど電話したり現地へ行って確認をしましたがどこも要求に見合うところはありませんでした。
ということで、困ったときのモンベル頼み。電話したら在庫があるとのことなので行きました。
チープな感じのヘルメットを想像していましたが、意外とちゃんとしています。(そもそも自転車用ヘルメットって原価から考えると高いですよね。ちょっと価格感が麻痺しますが。。。)
ベンチレーションがあってヒルクライム用って感じです。高速な下り坂では空気抵抗をすごい感じましたが今回のライドはヒルクライムなのでちょうど良いです。
補給食
コンビニが少ないところがあったり、クライム中にお腹が減ったら大変なので一応補給食を軽く持っていきました。
- KONAAMEジェル
- ミックスナッツをziplockに入れて、岩塩とペッパーをかけまくったもの。
- 岩塩タブレット
- shotzの電解水パウダー
しかし、クライムの要所要所にコンビニが十分あるのであまり用意しなくても大丈夫そうです。気温も9月末なので涼しいので水分もさほど必要ありませんでした。
いかんせん、200kmと5000m upは今まで経験したことがないのでちょっとよくわからなかったですが、時間が12時間あるのでそこまでシビアにならないでOKです。
先週聞いたのですが、補給にジェルばかりではなく固形物を摂ったほうが吸収が良いという話を聞いたので固形物の割合を増やしていく試行をしてみます。
持ち物
極限まで荷物を減らすために、朝の天気や天気予報を見つつ。
- ウインドブレーカー1枚
- ボトル1本
- ツールボトル1本
- 200円(スバルラインの通行料)
- マスク
機材
- フレーム: Specialized S-works tarmac SL5 52cm
- ホイール: Roval rapide CLX 40
- フロントギア 50T, 34T
- リアスプロケ 11T – 28T
- 空気圧: 7.0 bar
当日
朝5:45ごろ。スバルラインのところからスタート。5合目から上が雲で隠れています。
富士山を左回りに行きます。最初は数百メートル登った後は下り基調です。西側はこんな感じの森林です。上九一色村を通ります。
少し眺望がひらけたところ。朝の住んだ空気とメリハリのある雲がとても綺麗です。
AM7:00 1回目の休憩。35km地点ぐらい。数百メートルぐらいコースから外れます。走り始めたばかりだし、下り基調なのでノーダメージですが、このあとから1本めの富士スカイラインに行くために一応補給を入れておきます。
そして、富士スカイラインの入り口へ行きますが、通行止め。1本目から登れないw
迂回して、南富士エバーグリーンラインに向かいます。東京オリンピックのロードレースで登りに使われたコースです。(後に、南富士エバーグリーンラインの料金所の近くまで登って、自転車での通行ができないと発覚する)
雨雲レーダーでは晴れているのになぜか結構雨が降っていて、全身濡れます。。。ヒルクライムした後の下りでの冷えが心配でした。天気予報でも雨の予想はなかったので雨対策は一切していませんでした。(後に、足や手の感覚がなくなるくらい冷える。。。)
17kmほど走って、南富士エバーグリーンラインへ向かいましたが、料金所手前にある看板に自転車は通行不可という看板を見て、引き返します。並行しているグラベルなら行けるっぽいのですが、直線的だし調べても出てこないので回避します。
国道469号。裾野あたりは高原って感じで視界が開けてすごい綺麗でした。東京オリンピックのロードレースでのヘリからの映像が印象的だった場所です。車は多いですが。
結局御殿場の方から回ることになり、富士スカイライン入り口と同じぐらいのスタート地点に立つまで40kmほど多く走りました。
余談ですが、Garmin Edgeのファームウェアがアップデートしたことによって、ナビゲーションに矢印が表示されるようになって向きがわかるようになりました。ただの道なのかナビゲーションの道なのかがわかりやすくなって地味に便利です。
1本目 富士山スカイライン
27.54km 1621m 5.9%
オリンピックで下りに使ったコースです。Stravaを見ると選手たちはこの下りを100km/h出してました。
1本目だし、勾配も緩いし長いからのんびりスタートします。
途中でランナーに抜かされました。速いです。水ヶ塚公園あたりで勾配が緩むのでそこでやっと抜き返しました。
水ヶ塚公園でトイレ休憩。
水ヶ塚公園を過ぎて、料金所からクライムが再度スタートしますが、雨が降ってきました。Garminのこのクライムモードは、PB (Personal Best)との差分がでますが、マイナスが速いのかプラスが速いのかいつもよくわからなくなります。
道はこんな感じで、落ち葉が濡れていて下りのカーブで轍を外すと滑りそうです。
富士宮口5合目。雨が降っていて寒すぎるのですぐに下山へ〜。視界も酷くて15mぐらいしか見えないです。登山の人はたくさんいました。
気温は14度ですが全身が雨に濡れているので冷えます。
下りで、手先と足の指先の感覚が無くなりましたが、下に降りて温めるしか無いので我慢して下ります。
下ったところ。下の方は快晴!富士山もくっきり見えます。左側にかかっている雲の部分に行ってきた感じです。。。気温は25度ぐらいっぽいですが、体感は30度ぐらいです。
そして、補給
ふやけた足を乾かします。短時間ではシューズと靴下は乾きませんが、ふやけた足は結構もとに戻りまして、かなり不快感は減りました。
5kmほど先にあるあざみラインへ向かいます。150mぐらい登ります。
2本目 ふじあざみライン
3ピークスの中で最難関です。短いですが平均勾配が10%で、最大20%ぐらいあるらしいです。体験したことが無い未知の領域です。
11.09km 1,117m 10.1%
序盤はストレートです。
富士山を正面に見ながら、車通りも少ないので環境は良いです。見た目では勾配が大した事無さそうですが10%はありそうです。ということで、早々に心肺がきつくなってバイクを降りて押していくことになりました。。。
34T x 28Tではちょっと疲れた足には厳しいです。。。歩いて登っていても息が切れるので疲れます。疲れるので、バイクに乗ってもすぐに歩きだしてしまいます。。
Garminの勾配表示の背景色がオレンジは乗れる。赤は結構頑張ればギリギリ乗れる。どす黒い赤は手で押すという感じでした。
その結果、ふじあざみラインは2時間かかりました。。。ケイデンスやパワーが0のところは手で押しているところです。
インナーローで漕いでダンシングしても、ケイデンスが落ちてきてしまって失速する感じです。ケイデンスを維持するためには体重でダンシングするだけではなく、ハンドルを引くぐらいのトルクを掛けないとダメそうです。まぁ、そのぐらいの力を使うと酸素が足りなくて今度は心肺がすぐ限界になってしまう状態です。また、昼間ということもあり、車通りが多いので、ジグザグ走行ができない状態でした。
しかし、押して歩いていても坂が急なので、クリートが滑ります。。。1歩進んで0.5歩滑るの繰り返し。かなりクリートが削れました。。。
50T – 28Tでも足をつかずに登れている人もいるので、これは人間側を鍛えてもカバーできるという感じもします。。。フレッシュな足でも足をつかないで登れる自信が無いなぁ。。。
いま気づいたけど、お互い写真を撮ろうとしているからどくのを待っているけど、どかないという状態。
勾配が急なだけあって、下りはすごいスピードが出ます。坂の入り口のストレート部分です。15Wで73km/h出ちゃってます。
河口湖までは下り基調のはずと思っていましたが、山中湖へ抜けるためには籠坂峠を超える必要があって、278mほど登ります。それに対して、山中湖への下りは数十メートルぐらいしか下りません。
とうことで、山中湖から河口湖の方面であるスタート地点まで下ります。
スタート地点である富士スバルラインの入り口へ戻ってきました。17:46です。登って帰ってくるのに2時間かかるので、これから向かったら真っ暗になってしまいます。日の入りが17時45分ごろです。
ということで1日目は終了。
3本目 富士スバルライン
翌朝、宿のチェックアウト前に富士スバルラインを登りに行きます。
チェックアウトに間に合わせるために7時出発です。
23.40km 1200m 5.1%
天気良いです。風がすこしだけ東から吹いていました。
富士ヒルクライムのコースで90分切りをしたかったのですが、94分ぐらいでした。主観的にはそこそこよいパフォーマンスかと思ったのに、大して速くなかったです。
5年前の、77分の記録は自分でも謎なくらい速い。。。
当時の記録と比較してみましたが、最初から最後まで差が一定で開き続けている。補助線を引いて分析してみたら、10km, 18kmでがくっとペースダウンしていました。そのポイントで何があるかを見てみると、傾斜が変わる部分でした。傾斜がきつくなる部分とゆるくなる部分。
ということで、一応3ピークスを完了しました。
まとめ
- 意外と大変そうに見えますが、時間が長いので難易度は低い感じかなと思います。
- 二日間合計、257km 5926m upでした。
- レックマウントを付けたので、自転車の写真を撮ったときにかっこよく撮れます。
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