
概要
この度、宮古島トライアスロンのリザルトから、ご自身のパフォーマンスを詳細に分析できるツールを開発しました!
「次のレースに向けて、具体的にどう改善したら良いか分からない…」
「あのライバル選手は、どんなパフォーマンスだったんだろう?」
このように感じたことはありませんか? 私自身もトライアスロン選手として、「ここが知りたい!」と感じる様々なデータを、ウェブ上で手軽にチェックできるツールを作りました。ぜひ、あなたのレース分析や今後のトレーニングにご活用ください。

機能
このツールでは、大会全体のコンディションから、個々の選手の詳細なパフォーマンスまで、多角的に分析することができます。
全体的な集計
まず、レース当日の天候や気温がパフォーマンスに大きく影響するため、これらの情報を分かりやすく表示しています。

tenki.jpから取得した、3時間ごとの詳細な天気予報も確認できます。

気温と湿度の変化をグラフで表示し、レース中の環境の変化を把握するのに役立ちます。

大会の距離、参加者数、完走率、平均完走タイム、そして男女それぞれの優勝者のタイムと、各パート(スイム、バイク、ラン)の平均タイムを掲載しています。大会全体の傾向を掴むことができるでしょう。

完走時間の分布をグラフで示しています。

参加者の年齢層の分布です。

男女比

年代別平均タイム、居住地別参加者数

全体はもちろん、各パートのランキングを表示

選手ごとの分析
個々の選手のリザルトは、大会の公式ページと似た形式で表示されます。

総合400位の選手を例に、詳細な分析を見てみましょう。
ページ上部には、総合順位や各パートのペースなど、主要なパフォーマンス指標が分かりやすく表示されます。

各計測地点における、総合順位、性別順位、エイジグループ内順位を確認できます。

各パートの偏差値を各カテゴリごとに表示

各カテゴリでの順位と周辺選手との差

各パートの、カテゴリごとの順位

背景
トライアスロンの公式リザルトは、情報が多くて見づらく、自分のパフォーマンスを深く分析するには手間がかかることが多いと感じていました。

私が現役で競技に取り組んでいた頃は、自分の順位が全体の中でどのくらいなのか、どのパートの偏差値が低いのかなどを分析し、それを基にトレーニング内容を検討していました。
偏差値の低いパートを重点的に強化することが、効率よくタイムを向上させるための鍵となるからです。
以前は、リザルトの表をExcelなどにコピーして、自分で偏差値を計算する必要があり、非常に手間がかかっていました。
関連
半年前の2024年佐渡トライアスロンでは、レース速報をリアルタイムで確認し、自分が注目したい選手だけを簡単に追跡できるツールを開発しました。
今回のツールは、大会終了後のリザルト分析に特化していますが、レース中の速報表示としても活用できます。
システム設計
このツールのフロントエンドはNext.jsで構築されており、リザルトデータはシンプルなtsvファイルを読み込ませるだけで処理できます。
複雑な計算処理は全てブラウザ上で行っています。デザインにはtailwind CSSとDaisyUIを採用しました。
tsvファイルを読み込むだけのシンプルな設計なので、バックエンドのプログラムは一切ありません。ウェブサイトの公開はVercel、tsvデータの保存はGitHubを利用しているため、無料で運用することができます。
Web分析
今回ホスティングに使っているVercelにてWeb Analyticsも導入しました。Next.jsのrouterを使っていてもきちんとアクセスログが取れています。

まとめ
私自身は今回の宮古島トライアスロンに出場していないため、直接的にこのツールを活用することはありませんが、出場された選手の皆さんにとっては、レースを振り返り、次へのステップに繋げるための強力な武器になるはずです。
もし「こんな機能が欲しい」というご要望があれば、ぜひコメント欄でお知らせください。今後の開発の参考にさせていただきます。
制作時間は5時間ぐらい。
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