背景
Alterlockが高い割にすぐ壊れるし、バッテリーがすぐに切れる問題を以前の記事では指摘しました。

そろそろAlterLockについて一言いっておくか
概要初代AlterLock、AlterLock gen2と購入して使ってきたが品質が低すぎるので解約します。もっと早く見切りをつけて解約しておけばよかったですが、面倒なので継続し続けてしまっていました。良くない点値段が高い初期にデバイスの購...
分解
Alterlock2が1年ちょっとで壊れたわけなので、今回は分別して廃棄するために分解してみつつ、故障箇所を特定してみます。
筐体の真ん中の固定穴部分からラジオペンチをねじり込んで筐体を壊していけば分解できます。
逆に、これを揺らさないで分解するのは結構困難です。バイク語ら取り出さない状態で分解してバッテリーを外すのはかなり難しいと思います。
初期AlterLockのときは駐輪しているときに壊されましたが、AlterLock2は頑丈に作られていそうです。

基盤がこちらです。下はバッテリー、真ん中のはスピーカーです。

真ん中の小さなボタン電池から液漏れしているようです。。。。なぜでしょうかね。。。
洗車は何度かやっていましたが、濡らさないようにしていたのもあって浸水は指定無さそうでした。

バッテリーの電圧も確認してみます。

3.140Vでした。定格の3.7Vはでていなさそう。

とりあえず電池の液漏れと、メインバッテリーの電圧低下あたりが怪しいです。

基盤には、AlterLock Rev17と書いてあります。17バージョン目っぽいです。

使っているチッ
- GPS/GNSSモジュール 兼 Bluetooth/Wi-Fiモジュール:
- 刻印: ublox NINA-W131 (または NINA-W132)
- メーカー: u-blox
- 機能: GPS、GLONASS、Galileo、BeiDouなどの衛星測位システムに対応したGNSS受信機能に加え、Bluetooth Low Energy (BLE) とWi-Fi通信機能も持つモジュールです。デバイスの位置特定と、スマートフォンとの連携(Bluetooth経由)、場合によってはWi-Fiを使った通信も担っていると考えられます。
- LTE-M通信モジュール:
- 刻印: SPM173B SAHQR109 SFONG S
- 機能: 省電力広域無線通信技術であるLTE-M(またはNB-IoT)を使って、デバイスからサーバーへ位置情報やアラートを送信する役割を担っています。
- マイクロコントローラ (MCU):
- メインの通信モジュールにMCU機能が内蔵されているか、あるいは非常に小さな独立したMCUが搭載されている可能性が高いです。
- 機能: デバイス全体の制御、センサー(加速度センサーなど)からのデータ処理、GPSや通信モジュールの制御、バッテリー管理など、製品の頭脳となる部分です。
- 加速度センサー:
- 基板上には非常に小さなチップがいくつか見られます。その中に加速度センサーが含まれている可能性が高いです。これにより、自転車の動きや振動を検知しています。具体的な型番の判読は困難です。
- コイン型電池(バックアップ用):
- これは、メインバッテリーが切れた場合でも、時計機能や設定情報を保持するためのバックアップ電源として使われると思います。
- メインバッテリー:
- 新しい画像の中に、リチウムイオンポリマーバッテリーと思われる部品が写っていますね。
- 刻印から読み取れる情報:
- ZJ502240 (バッテリーのモデル番号の可能性があります)
- 3.7V 500mAh (電圧3.7ボルト、容量500ミリアンペア時)
- 1.85Wh (ワット時定格量)
- + 2022/05/18 (製造年月日または保証期限などの日付情報と思われます)
- 機能: AlterLockの主な動力源です。
その他
- 基板上には、これら以外にも電源管理IC、アンテナ、コンデンサ、抵抗などの多数の電子部品が実装されており、それぞれがAlterLockの機能を実現するために重要な役割を担っています。
チップに関しての感想
AlterLock Gen2は、u-blox製のGNSS/Bluetooth/Wi-Fi統合モジュールと、LTE-M通信モジュールを核として構成され、マイクロコントローラがこれらを制御し、加速度センサーで動きを検知、リチウムイオンバッテリーで駆動していると考えられます。液漏れのあったコイン電池は、これらのバックアップ用でしょう。
まとめ
- バックアップ用電池の液漏れが起因していそうです。
- AlterLock2の物理セキュリティは高そうです。
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