概要
前回、電動変速の分析をしたくて、以下のようなプログラムを自作して分析していました。
3年ほど前の記事になりますが、以下を参照したところ、当時は変速情報を可視化するサービスは無かったようです。
あらためて先程、Gemini 2.5 Proに聞いてみたところ、SRAMのマイページ(AXS Web)で表示できるという回答があったので、早速試してみました。
変速情報の分析(SRAM AXS Web)
変速のイベント情報は、Garminなどのサイクルコンピューターから出力される「.fit」ファイルに格納されています。
その.fitファイルを表示するビューアーを作ろうかと考えていましたが、便利なサービスがすでに存在しました。SRAMのマイページ(AXS Web)に.fitファイルをアップロードすると、変速情報をきれいに可視化してくれます。
SRAMのサービスですが、Shimano Di2の変速情報でも表示できるそうです。
SRAM AXS Webでの分析方法
使い方は簡単で、SRAMのマイページに登録し、.fitファイルをアップロードするだけです。
アップロードすると、以下のようにアクティビティの概要が表示されました。

次に、コンポーネントの情報が表示されます。初期状態では、ギアごとの使用時間がヒストグラムで表示されます。ここで表示されている歯数(ギアの歯の数)の情報は、下に表示されている「Edit Drivetrain」で変更できます(初めて利用する場合は、ここで初期設定が必要です)。

時間別だけでなく、距離別でも表示できます。

グラフの右にある矢印を押して、別の指標も見てみます。

ギアごとの平均出力が表示されます。タブを切り替えることで、合計仕事量(Total Work)も表示できます。
次に表示されるのはギア比です。フロントとリアのギアの組み合わせから、比率を計算した結果です。

さらに、タイヤの空気圧の変化を表示できるパネルもあります。

これは、ワイヤレスで空気圧を送信する専用デバイス(TyreWizなど)を取り付けた場合に計測されるようです。
その他にも、StravaやGarmin Connectで表示されるような一般的な指標も確認できました。
これらの分析を自動的に行いたい場合は、SRAMのページとGarmin Connectを連携するページで設定しておくと便利です。設定後は自動的にデータが同期され、都度.fitファイルをアップロードする必要がなくなります。

まとめ
SRAMのAXS Webサービスを利用することで、これまで確認が難しかった電動変速の情報をグラフィカルに分析できます。
Shimano Di2ユーザーでも利用できるようなので、電動コンポーネントをお使いの方は試してみてはいかがでしょうか。



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