概要
今使っている、Garmin Foreathlete 945 のベルトが切れそうになってきたので、新しいのを買うかベルトを交換するかを検討した結果、Garmin Forerunner 965を買いました。
Garmin Foreathlete 935と945を使っている人は多いと思うので、最近発売されたGarminの後継機が買いかどうかを判断するための情報を調査したので書いておきます。
965の特徴
前モデルの955と比較して、最大の特徴を3つにまとめると以下です。
- AMOLED(有機EL)ディスプレイが超綺麗!しかも解像度がとても高くて地図が見やすい!
- ベゼルが薄くて時計全体が綺麗に発色する。
- GPS電波をマルチバンド受信できるようになり、位置精度が上がる。
差分を知るためにGarmin Foreathlete 945の特徴おさらい
Garmin Foreathlete 945は2019年6月6日に発売されたので約3年経過しています。
主な特徴は以下。
- 地図が時計で表示できる
- SpO2を計測出きる
- Bluetoothで音楽が聞ける
- (Fericaが使える。実際には日本では対応していないので無意味)
そもそも935と945はほとんど差分が無いので935のメリットも上げておきます。以下は、935から945の主な差分です。
- 地図が表示できる
- Bluetooth経由で音楽が再生できる
- 暑熱順化の数値が出る
- 稼働時間が22時間から32時間へアップ
Garminのfenix, tactix, MQRQ, epixシリーズが最上位機種として存在しますが、エンデュランススポーツをするにおいてはちょっと重いのであんまり向かないのでこの記事では言及しません。
トライアスリートや、バイクやランをする人にとってはForerunnerシリーズがベストだと思います。(Foreathleteという名称は、3万円ぐらいの廉価版のエントリーモデルに使われるようになったっぽいです。)
類似品との比較
今(2023年6月)、トライアスリート、シリアスランナー、ガジェット好きなアスリートが最新のGPSウォッチを買うとしたら以下の選択肢があると思います。
- 900シリーズ
- 200シリーズ
以下に各特徴を主観的にコメントしておきます。
Forerunner 965
- 液晶が有機ELなので綺麗!2023年4月発売開始なので新しい。
- 液晶が有機ELなので綺麗!
- 実売価格が税込み75,000円ぐらいなので高額!
- SUICAが使える!
- GPS、心拍計の精度が向上!
Forerunner 955
- ソーラー対応モデルが、実売75,000円、ソーラー非対応モデルが実売67,000円ぐらい。
- 画面がタッチパネルでの操作も可能になった
- 太陽光で充電してもさほど稼働時間が伸びないので長時間運動する人にとってあんまり魅力的ではない可能性があるので要注意。アクティビティにてGPSを使用時、42時間→49時間になる程度なので16%増えるだけ。
- 2022年6月発売開始なのでちょっと古い。
Forerunner 265
- 実売が55,000円ぐらい。2023年3月発売開始なので新しい。
- 液晶が有機ELなので綺麗!
- Forerunner 900番代に比べるといろいろ機能が少ないです。ランニングしかやらないし、スイムは計測しなくて、バイクはEdgeを使うから割り切ってランだけしか時計を使わないと割り切ればこれでも良いかもです。900番代からこれに買い替える場合は要注意です。かなり機能が減ります。
- Forerunner 265Sという1周りコンパクトな女性用モデルが存在します。
Forerunner 255
- 実売価格が47,000円ぐらい。
- Forerunner 900番代に比べるといろいろ機能が少ないです。ランニングしかやらないし、スイムは計測しなくて、バイクはEdgeを使うから割り切ってランだけしか時計を使わないと割り切ればこれでも良いかもです。900番代からこれに買い替える場合は要注意です。かなり機能が減ります。
- 2022年6月発売開始なのでちょっと古い。
この程度の機能であればApple Watchとの比較も視野に入ってきます。コスト面で見ればApple Watchのほうが同じような価格で高機能かなと思います。
上記をまとめると、Garminのサイトに掲載されているこの絵の通りです。
x55とx65の違い
去年のモデルと今年のモデルの比較です。
- MIPS→有機EL
- ソーラー充電機能のモデルラインナップ無し。
- 定価はほとんど同じ。実売価格もほとんど同じ。
やはり、大きな違いはAMOLED(有機EL)ディスプレイの綺麗さです。ウェブサイト上で見るだけでは、2022年モデルの液晶が綺麗に見えますが、有機ELと比べるとかなりくすんでいます。
AMOLEDはApple Watchと同じ綺麗さです。そして、解像度もForeathlete 965 (FA 965) は454×454ピクセルとなっており、肉眼ではドットが視認できないくらい細かいです。
Apple Watchの解像度が410×502なので、ほぼ同じ解像度になります。
900シリーズと200シリーズの比較
トップグレードである900番台とミドルグレードである200番台の違いを見てみます。
物理的なスペック
FA 965とFR 265を比較していきます。一番クリティカルな違いはバッテリー面です。
GPSモードで、265は20時間、965は31時間の稼働です。ウルトラマラソン系の人や、バッテリーがヘタってきたときの稼働時間を考えると265は長時間の運動にはちょっと心細いです。
あとは、ディスプレイの大きさや解像度が265のほうが少し小さかったり、ベゼルの素材が異なる位です。
詳細はこのページが詳しいです。
ソフトウェア面
265は地図表示ができません!Foreathlete 945を使っていて地図表示は山に行ったときにかなりよく使うので、地図表示は個人的にはかなり重要です。山ではキャリアの電波が入らなかったりするし電池を節約したいので時計でナビをしてもらうのが楽です。コースから外れたらすぐにアラートが鳴るのが大変便利なので。
もう1つ、記録できるアクティビティの種類が大きく異なります。
- 265の場合: ハイキング/スキー/スノーボード/XCスキー/SUP/ローイング
- 965の場合: ハイキング/登山/スキー/スノーボード/BCスキー/BCスノーボード/XCスキー/XCスケートスキー/SUP/カヤック/スノーシュー/マッピング/ナビゲート/テニス/ピックルボール/パデル/トラックミー/プロジェクトウェイトポイント/ディスクゴルフ
トレランや登山をする人にとっては265ではかなり機能不足になるでしょう。
Foreathlete 265とForeathlete 965の比較
- FR965のスマートウォッチモードのバッテリー寿命は23日と発表されており、FR265のスマートウォッチモードは13日、FR265Sは15日と発表されています
- FR965のGPSモードのバッテリー寿命は最大31時間と発表されており、FR265のGPSモードの寿命は最大24時間、FR265Sは20時間と発表されています
- Forerunner 955/965には完全な地図がありますが、Forerunner 255/265にはありません(どちらもコースに沿ってナビゲーションは可能)
- Forerunner 965は1.4インチのAMOLEDディスプレイを持っていますが、Forerunner 265は1.3インチのディスプレイ、265Sは1.1インチのディスプレイを持っています
- Forerunner 955/965はGarmin Cycling Dynamicsパワーメーターの指標の記録をサポートしていますが、Forerunner 255/265はサポートしていません(奇妙なことにInstinct 2はこれらを記録します…)
- Forerunner 955/965は長時間のペーシングのためのワークアウト中の「Stamina」データフィールドを持っていますが、FR255/265にはありません
- Forerunner 955/965はClimbPro機能を持っていますが、Forerunner 255/265にはありません
- Forerunner 955/965には地図に依存する一連のナビゲーション/ルーティング機能がありますが、Forerunner 255/265にはありません
- Forerunner 955/965はNext Forkナビゲーション機能を持っていますが、Forerunner 255/265にはありません
- Forerunner 965にはTraining Load RatioとChronic Loadがありますが、Forerunner 255/265にはありません
- Forerunner 965とForerunner 265の両方が腕に内蔵したRunning Dynamicsを持っています(FR955/FR255はファームウェアアップデートを通じて取得します)
- 両方ともWiFiを持っています(FR255 Music editionの場合)
- Forerunner 965のほうが1.3倍位高額
Forerunner 965 とthe Forerunner 955の比較
900シリーズにおける、去年のモデルからのアップデート箇所も書いておきます。
- 常時点灯式のAMOLEDディスプレイ(有機EL)に変更
- FR955ソーラーとFR965を比較するとアクティビティ時のバッテリーの持ちが37%減
- 955: 42時間+ソーラー7時間
- 965: 31時間 (37%減)
- ディスプレイ解像度が260x260pxから454x454pxへ向上
- ディスプレイのサイズを1.3インチから1.4インチに拡大(ケースサイズは変わらず、ベゼルの厚さが減少)
- 時計の厚さは1.2mm減少(14.4mmから13.2mmへ)
- ズームレベルが高いときの地図の詳細度が向上
- 重量はFR965が53g、FR955 Solarが52g
- レンズ素材がGorilla Glass 3(以前はCorning Gorilla Glass DX)
- チタンのベゼルを追加(以前はプラスチック)
- USB-C Garmin充電ケーブルに切り替え(同じウォッチポートデザインを維持)
- 新しいTraining Load Ratio機能を追加(FR955/Fenix 7シリーズにも間もなく導入)
- Chronic Training Load機能を追加(これも現在、Garmin ConnectアプリのFR955/Fenix 7シリーズで利用可能)
- センサーなしでの組み込みRunning Dynamics(例:垂直比率、地面接触時間など)を追加
- Garmin Epix AMOLEDユニットと揃える形でユーザーインターフェースを刷新
- ソーラー充電版のFA955とFA965の定価は同じ。
- FR965のソーラーエディションはなし
買い替えるならばどれ?
Forerunner 965はかなりおすすめできます。今までのForeathleteのマイナーアップグレードとは大きく違っています。
本物を見るのが一番良いのでお店に行くか誰かのを見るのが良いです。
Covid19があって、最近はガチで運動をしなくなったという人は200番シリーズにグレードを落とすことも視野に入ると思います。
でもやっぱり、24時間常時身につけているモノなので上位グレードを買って色々な指標を計測して運動だけではなく普段の生活の計測に使うという利点も捨てがたいです。
バッテリーの持ちを重視する方は955ソーラーをお勧めします。しかしながら1年前のモデルですし、一度965の画面を見たら綺麗すぎて劣等感は否めないです。
955を買った人の感想としては、965の方にしておけばよかったと後悔している感想を述べてました。
まとめ
- Garmin Foreathlete 935, 945を使っている人はGarmin Forerunner 965への買い替えをおすすめします!
- FR 935, 945のバッテリーやベルトなどの消耗品がヘタってきていると思うので、価値が下がらないうちに買い替えをおすすめします。
- Garmin Foreathlete 955を使っている人は、まだ買い替えなくて良いと思いますが、定価が同じくらいなので使っているFR 955が綺麗であれば売ってしまって FR 965に買い替えるのが良いと思います。大きな差分としては画面が有機ELになっていることです。
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