CANYON Aeroad CF SLX 8を試乗してきました
概要
- 尾根幹にあるキャニオン東京テストセンターで試乗会が開かれたので実物を乗りに行ってきました。
- 主に今乗っているSpecialized S-works Tarmac SL5 (52cm) との比較をしたコメントを書いていきたいと思います。
試乗
借りたのはAeroad CF SLX 8 Di2の前期モデルです。

Web上では前期とか後期の区別が無さそうなので違いがよくわかりません。
予約するときに選択したのは「エアロード CF SLX 8 前期型 Sサイズ (40 Minutes 2,000)」です。
機材によってレンタル料が異なって1,500円から2,500円です。今回は2,000円です。

そもそも、Aeroadは3種類のラインナップがありますが、比較表が用意されていないのでいろいろな資料を参照しながらまとめました。

フレーム形状は全部同じみたいです。素材が違うっぽいです。
オフィシャルサイトのFAQを見てもはっきりしたことが書かれていません。
Q:
Aeroad CF SLとAeroad CF SLXの違いは何ですか?A:
Aeroad CF SLとCF SLXは、同一のフレーム設計で、快適性を向上させた新型シートポストなどの多くのコンポーネントを共有しています。Aeroad CF SLは、全モデルで機械式グループセットを装備しています
また、コクピットがケーブル外装式のCP0010エアロコクピットとなります。Aeroad CF SLXのコクピットは、先進的なハンドル幅とステム高の調整機構を備えています。この機構はAeroad CF SLのCP0010コクピットには非搭載です。
canyon.comnull
Aeroad CF SLとCF SLXは、同一のフレーム設計で、快適性を向上させた新型シートポストなどの多くのコンポーネントを共通しています。 <br><br> Aeroad CF SLは、全モデルで機械式グループセットを装備しています <br><br> また、コクピットがケーブル外装式のCP0010エアロコクピットとなります。Aeroad CF SLXのコクピットは、先進的なハンドル幅とステム高の調整機構を備えています。この機構はAeroad CF SLのCP0010コクピットには非搭載です。
実走
違いをわかりやすくするために10kmのコースをAeroad CF SLX 8で試走したあとにS-Works Tarmac SL5で走りました。
S-Works Tarmac SL5で走ったときのログ(この前半10kmのところ)
Stravaのデータを比較しただけではあんまりインサイトは無いです。。。
インプレッション
乗り味
S-Works Tarmac SL5と比較してフレームをひねったときの剛性が高いです。
シッティングでライドしているときにはほぼペダルに荷重がかかっているので乗っている感じは特に大きな変化はありませんでした。
ダンシングの際は全然感覚が異なります。Tarmacのときは機材のしなりを利用して左右にバイクを降りながら巻島先輩みたいな乗り方(大げさですが)をする感覚なのですが、Aeroadの場合は機材が全然ねじれません。
ねじれないので、Tarmacのときと同じようなしなりと、身体の反動を利用した乗り方をしていると機材とのテンポが合わないです。
この点については乗り方や慣れで変わってくるので問題ではないと思います。言い換えれば、機材の剛性が高くて無駄に力が抜けていく感じがしないということで、力の入力に対して即座にそれが反映されます。今のTarmacで乗っているような、テンポやしなりを利用したリズミカルな乗り方ができないです。
以前、S-Works Tarmac SL7を試乗させてもらったときもAeroadと同じような感じでフレームのねじれ剛性が高い印象だったのでねじれないバイクを作るのがトレンドなのかと思います。
この剛性に関しては、フレームだけではなくてステム、ハンドル、コラムの接合部の剛性も大きく関わってくるのでこのあたりも含めてよりしっかりと留められるようになっていると想像します。
直進性能(空気抵抗)
さすがエアロード(Aeroad)という名前の通り、高速域での機材抵抗は少ないです。Tarmacですと35km/hを越えたあたりから機材が重く感じてくるし、風切り音も発生してきます。
Aeroadの場合は40km/hでもほとんど機材抵抗を感じること無くリニアに加速していきます。ハンドルまわりのエアロ効果が一番影響していると思います。
グランツールを見ていてもハンドルは全員エアロハンドルでケーブルは内装なのでエアロ効果は高い部分です。
あと、これはフレーム要因ではなくステムの長さが影響するところが大きいと思いますが、直進安定性が理由は分かりませんが低かったです。
登坂性能
Aeroadは坂も登れるエアロフレームというインプレがありましたが、この点はあまりTarmacとの差を感じませんでした。むしろ、ヒルクライム用に作られたフレームのTarmacとの差を感じさせないことがすごいです。
そういう面では軽量フレームなのでエアロ+軽量という一石二鳥フレームを追求するのが最近のトレンドです。
ヒルクライムに関しては、重量が一番要素として大きい気がします。あとは、パワーに応じた慣性を効かせるための自分にあったリムハイトです。Tarmacは25mm程度、Aeroadは60mm程度なのでリムハイトの特徴が乗ったときの印象と同じです。
ディスクブレーキ
これはエアロードのインプレというか、リムブレーキとの比較になります。
試乗車のエアロードのブレーキパッドが良いのかわかりませんが、リムブレーキだとブレーキの摩擦力を上げるために指数的にレバーを引く力が必要になりますが、油圧ブレーキだとワイヤーの伸び部分が無いので力は指数的には必要にはなりますが、指数関数の指数は低めです。
あと、ブレーキキャリパーの熱容量が高いせいか、下り坂で長時間ブレーキを掛け続けても制動力の落ちが少ないです。この点はかなり快適でした。
ディレイラー
AeroadにはUltegra Di2が付いています。
電動コンポの進化がすごいです。変速速度はワイヤーとあまり変わらないですが、一番驚いたのはチェーンにトルクを掛けながら変速してもシフトアップ、ダウンの変速できることです。ヒルクライムのときにとても重要です。
偶然見つけた以下の動画がその理由かと思います。一度ディレイラーが変速する方向に行き過ぎてから戻るらしいです。これが効いていそうです。
Enjoy the videos and music you love, upload original content, and share it all with friends, family, and the world on YouTube.
写真の紹介
ヘッド周りは昔のステムの規格とは全然違いますね。
接合部の力がかかる部分は1つのパーツになっています。
見た目はちょっとダサい感じはします。

Cervero S5はかっこいいです。

ディレイラーまわりの写真です。おそらく朝から5人目なので汚れています。

リア周り。良いタイヤを履いてますね。

ライトが専用品でエアロ形状。前方投影面積が少ないのはもちろん、凸凹が少ないです。
シートポストも細い。

アンケートに答えると、OTANI SANSOの美味しいコーヒーを無料でいただけました。試乗していない人も大丈夫そう。


TTが展示してあります。

帰りは暑いのでコンビニに寄ってガリガリ君を補給しました。

Aeroadを見たあとで、Tarmacの写真。エアロ感が若干低い印象。8年間の差。

考察
- 80万円の新しいバイクを買い、耐用年数を6年と考えると、月で割ったのコストは約1.11万円になります。
- Tarmacは中古で38万円で入手しました。(フレームセット24万円 (安く入手できました) + ホイール(ROVAL CLX40) 14万円)。6年間使っているので、38万円/72ヶ月=約5,277円/月。Aeroadの半額ぐらいです。
- トレンドを考えるとそろそろリムブレーキ機材の需要が落ちてきそうなのでタイミングとしては買い替えは良いかなと思う。
まとめ
- 私の現状を考えると、買い替えるほどの魅力は無いのですが、機材の規格であるディスクブレーキやDi2などの電子制御を使いたいと考えるとそろそろ乗り換えたいです。
- エアロ性能が絶対的に必要になるときはドラフティング禁止レースやグループで先頭を引くときですが、レースには年1回しか出ないし、グループで先頭を引くようなシチュエーションがほぼ無いのが現実です。
- 今乗っているTarmacにほとんど不満が無いので買い替える動機が小さいです。さすが、当時のフラッグシップモデルです。
- 自分の乗っている自転車と比較して、主要項目ごとにスコアリングしていって、その結果がバイクそのもののパフォーマンスになると思います。例えば、変速の差分が1.05、フレームの差分が1.10など。それをかけあわせていった値が改善度合いになると思います。今回の場合は、無理やり定量化すると1.02^6=1.1261624193って感じぐらいの差分に感じます。
メモ
フレームサイズ適合表。やっぱりS。

