Aeroad CF SLX 8 にガラスコーティングをDIY

概要#

Canyon Aeroad CF SLX 8 AXS を仮組みした ところまで来たので、走り始める前にガラスコーティングを施工した。

以前 Tarmac に施工した際に効果が分かっており、

  • 洗車がかなり楽になる
  • 汚れが付きにくく、落ちやすい
  • 撥水で気持ち的な安心感がある

というメリットを実感しているので、汚れが付く前にやってしまおう という方針。

ただし、ガラスコーティングは 120 分の初期硬化 + 7 日間の完全硬化 が必要で、施工中は乗れない。納車したばかりで一番乗りたい時期に乗れないという悲しさはあるが、長く綺麗に乗るための投資と割り切る。

フレームをスタンドにセットして施工準備

過去のガラスコーティング関連エントリ:

余談: 季節を逃した#

実は納車したからといってすぐ乗れない、というのが結構しんどい。仮組み → ポジション微調整 → 試走、と進めているうちに気付けばコーティングで 1 週間使えなくなり、そのあいだに季節が冬に突入してしまった。寒さでライド機会が一気に減って、一番乗りたいタイミングで乗れなかった という小さな悔しさが残った。これから新車を買う人は、「コーティングの硬化期間 + 季節」も逆算しておくと良い。

使う薬剤とクロス#

コーティング剤: クリスタルプロセス ハイテクX1 ボディコート剤 #8500#

ガラスコーティング剤は クリスタルプロセス ハイテクX1 ボディコート剤-8500 (200ml) を使った。Tarmac 施工時から継続使用しており、今回で 2 台目。

クリスタルプロセス ハイテクX1ボディーコート剤-8500 200ml

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ガラスコーティング剤本体

ハイテクX1 シリーズのスペック (メーカー公称)

製品持続期間ガラス成分主用途
ハイテクX1 ボディコート剤-8500 (今回使用)5 年以上約 85%最高級・長期保護
ハイテクX1 ボディコート剤-5000 / 高速硬化3 年以上約 50%短時間施工・中期保護
  • 初期硬化: 施工後 約 2 時間
  • 完全硬化: 約 1 週間 (この期間は洗車・雨天厳禁)
  • トップコートで強化可能: 8500 は施工 2 時間後 (初期硬化後) に同社の「ハイテクX1 ダイヤモンドコート」を上塗りすることで、撥水力と被膜強度がさらに向上する。
  • 詳細スペックは メーカー公式ページ

選んだ理由 / なぜこの製品か

  • 業務用ベースで信頼性が高い: クリスタルプロセスは自動車補修・カーディテイリング業界向けの薬品メーカーで、プロショップでも採用されている系統。コンシューマー向けに小分けされた製品でも中身は業務用と同等。
  • コスパが圧倒的: 200ml で 車 2〜3 台を 2 回塗りできるくらい の容量。ロードバイクのフレームだけなら 100 台分ぐらい行ける 気がする。最近流行の DIY ガラスコーティング製品は容量 30〜100ml で 5,000〜10,000 円のラインが多く、ml 単価では破格。
  • 多用途: 自転車フレームだけでなく 車・バイク・スマホ・キッチン・水回り に転用できる。1 本買えば数年使い切れない。
  • 施工難易度が低い: 1 液型・常温硬化。2 時間で初期硬化 → 約 1 週間で完全硬化と工程がシンプル。プロ用のフッ素系・ガラス系 2 液混合タイプと比べてミスしにくい。
  • 長期持続: メーカー公称 5 年以上、ガラス成分 85% という高密度被膜。Tarmac で 4 ヶ月使用したあとに洗車したエントリ (ガラスコーティングをした後の洗車は楽) でも持続を実感した。

注意点

  • 第四類第一石油類 (引火性液体) なので保管は冷暗所。火気・直射日光厳禁。
  • 1 本使い切る前に蓋をきっちり閉めないと揮発する。
  • 「鏡面仕上げレベルの硬度」を期待してはいけない。本格的なディテイリングならプロ施工 (5 万円〜) と比較になるが、目的は 「洗車を楽にする日常防汚」 と割り切る。
  • メーカー公称の 5 年以上は車・自動二輪の想定値。ロードバイクは 屋内保管 (雨ざらし・紫外線劣化が無い) のでこの 2 要因はむしろ車より有利。一方で 汗の塩分・ミネラル がトップチューブ・ステム周辺に滴り続けるため、ここの被膜は局所的に消耗しやすい。通年で 2〜3 年を目安に、特に汗が当たる部分は気になったらトップコート再塗布が現実的。

脱脂剤: ピカピカレイン Oil Remover#

塗布前の脱脂用に、ピカピカレイン (pikarain) Oil Remover を使った。100ml の小型ボトルで、自動車ボディの油分除去用途。今回は 車のコーティング時に使った残り をそのまま流用 — 自転車のためにわざわざ買い足してはいない。

脱脂剤 - 表面

脱脂剤 - 使い方の表示

選定理由

  • イソプロピルアルコール + 帯電化水ベースで、新車のワックス・指紋・コンパウンド残渣をしっかり落とせる。
  • スプレータイプでクロスに噴霧するだけで使えるので、量の調整がしやすい。
  • 自転車フレームのカーボン・塗装面に対して脱脂力が穏やか過ぎず強過ぎず。

代替候補としては シリコンオフ (SOFT99 09209)無水エタノール も使える。要は油分が落ちれば良いので、家にあるものでも代用可能。ただし シンナー・ラッカー薄め液は厳禁 (塗装が侵される)。

拭き取りクロス: マイクロファイバークロス#

クロスは マイクロファイバークロス (中〜厚手・無蛍光・ノンパイル) を 4〜5 枚用意する。脱脂用・塗布用・拭き上げ用で 必ず分ける。同じクロスを使い回すと、脱脂で吸った油分がコーティング層に戻ってしまい密着不良の原因になる。

選び方のポイント

  • 目の細かさ: 280〜350 GSM (中厚手) の起毛タイプが扱いやすい。ペラペラの安物はコーティング剤を吸いすぎる。
  • 無蛍光・無漂白: 蛍光増白剤入りの安物は塗装表面に成分が残ることがある。「車用」「ディテイリング用」と謳われたものが安心。
  • エッジ処理: 縁が硬いポリエステル製のロックステッチだとフレームを傷つける。エッジ部分まで起毛のものを選ぶ。
  • 使い捨て前提: 1 回の施工で 4〜5 枚使うので、10 枚 1,000 円前後のお買い得セットで OK。コーティング剤が硬化してしまったクロスは洗濯しても再生不可なので使い捨てが現実的。

私が今回使ったのは、自動車ディテイリングブランドのシュアラスター製。40×40cm、5 枚セット、エッジまで起毛のフチ無し仕上げで、コーティング拭き上げ用途として条件を満たす。

SurLuster(シュアラスター) マイクロファイバークロス(5色セット) 40cm×40cm 拭き上げ 吸水 洗車タオル 洗車用品 掃除 傷防止 コーティングの拭き上げ ボディ ガラス 内装 S-172

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マイクロファイバークロス5色セット

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施工後の使用済みクロスは石油類が染みているので 乾いた状態で密閉ゴミ箱に保管→可燃ゴミ (自然発火を避けるため濡らさず、しわくちゃのまま放置しない)。

塗り込み用スポンジ: コーティング専用アプリケーター#

ハイテクX1 にも簡易スポンジが付属しているが、フレーム数台ぶん使う前提なら 専用アプリケータースポンジ を別途用意するとムラが激減する。条件は、

  • ウレタン × フェルト (またはマイクロファイバー) の二層構造 — フェルト側でコーティング剤を均一に伸ばす
  • コンパクトサイズ (10cm 前後) — フレームの曲面に追従しやすい
  • 複数個セット — 1 個目で塗布、2 個目で 2 回目用に新品を使うとムラが出にくい

ピットライフのコーティングスポンジ (3 個セット、二層構造、10cm×4.5cm) が条件を満たして安価。

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【車用コーティングに最適な高密着仕様】ウレタン×フェルトの二層構造により、コート剤の過剰な吸収を防ぎ、塗布面に均一な広がりを実現。初心者でも簡単にプロ仕上げの施工が可能です。

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あると便利な道具#

  • マスキングテープ (車用の 15mm / 24mm 幅 2 種)
  • メンテナンススタンド (BB マウント式が作業しやすい)
  • ホイール・サドル外し用工具 (8mm / 10mm アーレンキー)
  • ニトリル手袋 (薬剤が皮膚に付くと荒れるため)
  • 明るい LED ライト (塗りムラを確認するため斜めから当てる)

手順#

大きく分けて 6 ステップ。所要時間は 実作業 2〜3 時間 + 硬化 7 日間

  1. マスキング
  2. 脱脂
  3. ガラスコーティング 1 回目塗布
  4. 120 分乾燥(初期硬化)
  5. ガラスコーティング 2 回目塗布
  6. 1 週間完全乾燥

1. マスキング#

塗布する部分と、塗布したくない部分(ロゴ、デカール、コックピット周りのケーブル類、サドル、タイヤ、ローター、チェーン)を養生テープでマスキングする。Aeroad はフル内装の一体型コックピットなので、ヘッド周りはケーブルや配線が一切露出しておらず、Tarmac のときと比べてマスキングが格段に楽だった。

サドル・ハンドル・ホイールはすべて外しておき、フレーム単体で扱えるようにすると圧倒的に作業しやすい。BB 部分のみメンテナンススタンドで支える。

フレーム単体で固定した状態

2. 脱脂#

脱脂剤でフレーム表面の油分・ワックス・指紋を完全に除去する。新車であってもメーカーや輸送時の保護剤、組み立て時の指紋などが残っているので、ここはサボらない。

裏面の使い方どおりに、

  1. 洗車 → 砂埃を完全に落とす
  2. 付属のクロスに脱脂剤を噴霧して拭き上げる (脱脂用クロス)
  3. もう一度乾いたクロスで拭き取る (拭き上げ用クロス)
  4. 全体を 1〜2 回繰り返す

の手順で進める。脱脂用と拭き上げ用のクロスは絶対に分ける。屋外・直射日光下では使わない、火気厳禁、皮膚に付着したら水で洗う、といった注意書きも事前にチェックしておく。

3. ガラスコーティング 1 回目塗布#

スポンジに少量だけ取り、薄く・均等に伸ばす。一度に多く塗ると拭きムラ・硬化ムラの原因になるので、「足りないかな?」くらいでちょうど良い

塗布したそばから別の乾いたマイクロファイバークロスで一定方向に伸ばしながら拭き上げる。塗布 → 拭き取りまでを 1 パネル (例: トップチューブ片側) ずつ完結させるのがコツ。一気に全体を塗ってから拭くと、先に塗った部分が硬化してムラになる。

塗布直後 - AEROAD CF SLX ロゴ周辺

塗布直後 - トップチューブ斜め

塗布した直後は薬剤の液体が光を反射して 濡れたようにキラキラ光る。これは「塗ったエリア」を視認するための目印で、被膜そのものではない。乾く前にこのキラキラ部分を拭き取りクロスで均してフラットにする。

4. 120 分乾燥(初期硬化)#

塗布後 120 分は触らず、ホコリが付かない室内で乾燥させる。

  • 直射日光・エアコン直下・窓際は避ける (急乾燥でムラになる)
  • 理想温度は 15〜25℃ / 湿度 40〜60%
  • 屋外でやらない (砂塵・虫が硬化中の皮膜に張り付く)

1 回目塗布後 - 被膜の粒状感

5. ガラスコーティング 2 回目塗布#

初期硬化が終わったら、同じ要領で 2 回目を塗布する。1 回目で表面の凹凸が埋まっているので、2 回目はさらに薄く・均一に伸ばせる。

2 回目塗布後のトップチューブを近寄って見ると、Canyon の塗装に含まれるメタリックフレーク (ラメ) が、コーティング被膜の透明感に押し上げられて深く立体的に見えるようになる。塗装自体の質感がそのまま強調された状態。

2 回目塗布後 - 塗装のメタリックフレークが立体的に見える

6. 1 週間完全乾燥#

2 回目塗布後、1 週間は乗らずに完全硬化させる。ネット情報では「完全硬化までは 1 ヶ月かかる」とする情報源もあるので、可能ならその間は雨天走行や強い洗車は避ける。

仕上がり#

完全硬化後の Force AXS シフター周辺。シフター本体は樹脂・カーボンパーツの艶も底上げされ、ロゴのホログラム感も際立つ。

Force AXS シフター - 仕上がり

クランクは 取り外して施工 した。フレームに取り付けた状態だとクランクアームの裏側 (チェーンリング側) に手が回らず、塗布・拭き取りが安定しないため。施工後は S 字フックで吊り下げて乾燥 させる。これなら全周にホコリが付かず、置き面で被膜が乱されることもない。ペダルも同様に外しておく。

クランクを外して S 字フックで吊って乾燥

最終的なフレーム単体ショット。これから 1 週間は触らず、撥水確認は最初のライド後に持ち越し。

フレーム単体ショット

DIY施工のフローと注意点・ノウハウ#

全体フロー (タイムテーブル)#

経過時間工程内容
0:00準備クロス・スポンジ・テープを並べ、フレームをスタンドへ。手袋装着
0:10マスキングロゴ・ケーブル類・タイヤ・ローターを養生
0:401 次洗車中性洗剤でフレーム全体を水洗い→水気を完全に拭き取る
1:20脱脂スプレー → 拭き取りを 2 回繰り返す
1:501 回目塗布パネル単位で塗布 → 即拭き上げ
2:20初期硬化触らず 120 分放置
4:302 回目塗布同上、より薄く
5:00完全硬化開始1 週間放置 (室内・低湿度)
+7 日試走マスキング外し、ライド可能

【超重要】拭き取りは「これでもか」というくらい徹底する#

DIY ガラスコーティングの 成否は 9 割が拭き取り工程 で決まる。塗布より拭き取りの方が圧倒的に大事。

なぜ徹底する必要があるか

  • 拭き残し = ムラ・白濁・虹色の原因: ハイテクX1 は塗ったそばから硬化が始まる。拭き残しの厚みのある部分が先に硬化して、表面が虹色 / 白濁 / 凸凹になる。
  • 硬化後は修正がほぼ不可能: 120 分の初期硬化を過ぎると、拭き残しは クロスでは絶対に取れなくなる。最悪コンパウンドで磨いて削るしかなく、コーティング層ごと剥がれる。
  • 凸凹は撥水ムラ・汚れ吸着の原因: 拭き残しの微小な段差に汚れが入り込み、撥水性が落ちる。「DIY コーティングは持ちが悪い」と言われるのはたいていこれが原因。
  • 2 回目塗布で前の拭き残しが浮く: 1 回目を雑にやると、2 回目を塗ったタイミングで前回の拭き残しが溶けて浮いてきて、より悲惨なムラになる。
  • 塗装は侵されない: 「強く拭きすぎたら傷つくのでは」と心配になるが、マイクロファイバーで通常の力で拭く分にはカーボン・塗装面は傷つかない。拭きが足りない方がはるかにダメージが大きい

実践のコツ

  • 塗布 → 乾いたマイクロファイバーで 3 方向 (縦・横・斜め) から完全に拭き取る
  • 拭き取り後に 斜めから LED ライトを当ててムラチェック。少しでもギラつき・虹色が見えたら追加で拭く
  • クロスは惜しまず使う。1 面が湿ったら畳み直して別の面を使う
  • 「もう十分かな」と思ってから もう一拭き が正解
  • 1 パネル (例: トップチューブ片側) ごとに完結。広範囲を塗ってから拭くのは絶対 NG

自分でやるときの注意点・ノウハウ#

作業環境

  • 温度 15〜25℃ / 湿度 40〜60% の室内で行う。冬の寒い物置やガレージ、夏の炎天下は NG。
  • ホコリの少ない場所: 玄関・台所などの粉塵が立ちやすい場所は避ける。リビング or 寝室がベター。
  • 明るい LED ライト を斜めから当てて塗りムラを確認する。蛍光灯の真下だけだとムラを見逃す。

手順上の注意

  • パネル単位で完結: フレームを「トップチューブ上面」「トップチューブ側面 (左右)」「ダウンチューブ上面」… のように 20〜30 cm 四方の小区画に分けて、塗布→拭き取りを 1 区画ずつ完結させる。
  • 塗布から拭き上げまで 30 秒以内: ハイテクX1 はスピード命。長く放置すると硬化が始まって虹色のムラになる。
  • クロスは 1 面使ったら畳み直す: 1 枚を 8 面に分けて使う気持ちで。1 面 = 1 区画分の拭き取り。
  • 二度塗りは方向を変える: 1 回目を縦方向に伸ばしたら、2 回目は横方向に。すると塗りムラが相殺される。
  • 乾く前にデカール上はテープを外す: ロゴの上にコーティングが乗ると、マスキングを剥がす際にコーティング皮膜ごと持ち上がる。

やってはいけないこと

  • 屋外施工 — 風・直射日光・虫が即トラブル
  • 同じクロスで脱脂と塗布 — 必ず分ける
  • 「気持ち多めに」塗る — ムラ・拭き残し・白濁化の原因。少量を薄く伸ばすのがプロのコツ
  • 硬化中に触る — 指紋がそのまま残る
  • 完全硬化前の雨天走行 — 皮膜が水を吸う可能性
  • タイヤ・ローター・ブレーキパッドへの付着 — グリップ・制動力が落ちる。マスキング必須

失敗からのリカバリ

  • 拭き残しで虹色のムラが出た: 2 時間以内なら脱脂剤で拭き取って再塗布可能。完全硬化後はコンパウンドで磨いて落とす必要がある。
  • 完全硬化後にホコリが乗った: マイクロファイバーで軽く払う。固着している場合は中性洗剤で洗車。
  • 撥水しなくなった (数ヶ月後): 軽く脱脂してトップコート再塗布で復活する。

FAQ#

Q. プロにお願いした場合と比べてどう? A. プロ施工 (ガラスコーティング専門ショップ) はフレーム単体で 3〜5 万円 が相場。仕上がりの均一さと耐久年数 (3〜5 年保証) はプロが上。DIY は 数千円 + 半日 で済むが、耐久は半年〜1 年程度。コスト面と DIY 楽しさを取るなら自分でやる、ピカピカに長持ちさせたいならプロ。

Q. 1 本でフレーム何台分? A. ハイテクX1 200ml で 車だと 2〜3 台 × 2 回塗りロードバイクのフレームだけなら感覚的に 100 台分ぐらい 行けそうな少量で済む。実際には車・バイク・スマホ・水回りに転用しながら、開封後 1〜2 年で使い切る感じ。

Q. コーティングの持ちは? A. ハイテクX1 8500 のメーカー公称は 5 年以上 (ガラス成分 85%)。ロードバイク (屋内保管前提) の場合、車と比べて 雨ざらしと紫外線の劣化要因が無い ぶん有利。代わりに トレーニング中の汗 (塩分・ミネラル) がトップチューブ・ステム周りに継続的に当たるので、その部位だけ被膜が局所的に消耗しやすい。通年で 2〜3 年 が目安、汗が落ちる部分は気になったらトップコート再塗布で復活できる。私の Tarmac は 4 ヶ月 / 約 250km 走行後でも撥水維持 していた (検証記事)。

Q. コーティング後の普通の洗車は OK? A. 完全硬化 (7 日) 後は中性洗剤での洗車は OK。むしろ汚れが落ちやすくなるのが本コーティングの最大のメリット。ただし強酸性・強アルカリ性のクリーナーや、コンパウンド系の研磨剤入り洗剤は皮膜を削るので NG。

Q. ホイールやコンポにも塗っていい? A. 塗っていい部分: ホイールのリム面 (ブレーキ面以外)、ハブ外側、クランクアーム、ステム外側、シートポスト外側。塗ってはいけない部分: ブレーキローター、ブレーキパッド、タイヤ、サドル座面、グリップ・バーテープ、チェーン、シートポストの差し込み部、ヘッドベアリング。

Q. 雨の日に乗ったらどうなる? A. 完全硬化後 (7 日経過後) なら問題なし。むしろ水玉が転がり落ちて泥水が流れやすくなり、帰宅後の洗車が劇的に楽になる。完全硬化前 に雨に当てると皮膜にシミが残ることがあるので、施工後 1 週間はガレージ保管が必須。

Q. 硬化中にホコリが付いてしまったら? A. 初期硬化 (120 分以内) なら綿棒+脱脂剤で軽く拭けば取れる。120 分以降〜7 日の硬化中 はそのまま放置。完全硬化後にマイクロファイバーで払えば落ちることが多い。落ちなければコンパウンドで磨くしかない。

Q. デカール / ロゴの上に塗っても大丈夫? A. メーカーによる。Canyon の AEROAD CF SLX ロゴは塗装と一体化したクリア層保護なので塗布 OK。透明シール式のデカール (一部 BMC / Wilier モデル) はマスキング推奨。判別が付かなければマスキング が安全。

Q. カーボン以外 (アルミ・クロモリ) にも使える? A. 使える。ハイテクX1 は塗装面・クリア層を保護する設計なので、素材 (CFRP / アルミ / クロモリ / チタン) を問わない。艶あり塗装 に効果が出る。マット塗装はコーティングで艶が出てしまうので非推奨。

Q. 失敗が怖いのですが、まず何から始めればいい? A. 目立たない部分で試す のがおすすめ。シートポストの底側 30mm や、BB シェルまわりなど、組み上げると見えなくなる場所で塗布→拭き取りのリズムを覚える。慣れたら見える部分に進む。

Q. DIY とプロ施工で迷っています A. 以下の表で判断:

判断軸DIY 推奨プロ推奨
予算〜5,000 円3〜5 万円
時間半日 + 1 週間持ち込み 1〜2 週間
仕上がり並 (ムラあり許容)鏡面・均一
楽しみたい?はいいいえ
バイク価値〜100 万円クラス100 万円超のフラグシップ

メモ・次にやること#

  • タイミング: 納車直後の汚れが一切付いていない状態がベスト。1 回でも雨天走行するとロード上の油分や水垢が乗ってしまい、脱脂がしんどくなる。
  • 乾燥期間が痛い: 仮組み → 微調整 → 試走 → コーティング → 1 週間放置、と進むと、納車から 2 週間以上乗れないことになる。冬季は特に「乗れない期間」が苦痛なので、季節を選んでスケジュールを切るのがおすすめ。
  • 次にやること: 1 週間後の試走 + 洗車テスト と同じ要領で撥水・汚れ落ち効果を確認する予定。
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