1626 文字
8 分

Specialized Tarmac (new tarmac 2015) 限定モデル Rigoberto Uran

Size: 56cm

Rigoberto Uranモデルについて#

Specialized Tarmac 2015年モデルのRigoberto Uran限定カラー(サイズ56cm)です。コロンビア出身のプロロードレーサー、リゴベルト・ウランのシグネチャーカラーリングが施された特別なフレームで、通常モデルとは異なるペイントスキームが最大の特徴です。

ウランは2013年のツール・ド・フランス総合2位、ジロ・デ・イタリア総合2位の実績を持つクライマーで、コロンビアの国民的英雄です。彼の母国カラーを基調としたこのペイントスキームは、黄色をベースにコロンビア国旗の青と赤のアクセントが入った美しい仕上がりになっています。通常のTarmacにはない特別感があって、街中でも注目度は抜群です。

New Tarmacの進化ポイント#

New Tarmacは、前作からフレーム剛性とエアロ性能を大幅に改善しつつ、重量を維持したモデルです。UCIワールドツアーでも多くの勝利を収めたフレームで、ヒルクライムからスプリントまでオールラウンドにこなせる万能バイクとして高い評価を受けています。

具体的な改善点は以下の通りです:

フレーム剛性は前作比で約10%向上していますが、重量は900g台(56cmサイズ)をキープ。BB周りの剛性向上により、踏み込み時のパワーロスが大幅に減っています。実際に乗り比べると、ダンシング時の反応がシャープで、踏んだ力がダイレクトに推進力に変わる感覚が味わえます。

エアロ性能も前作比で約5%改善。ダウンチューブとシートチューブの断面形状を最適化して、40km/h巡航時の空気抵抗を軽減しています。平地でのスピードの乗りが良くなっているのが体感できます。

フレームジオメトリも見直されて、より攻撃的なポジションが取れるようになりました。ヘッドチューブが若干短くなって、レーシーなライディングポジションが自然に決まります。

限定モデルの価値#

限定モデルは流通数が少なく、コレクターズアイテムとしても価値があります。2015年当時の新車販売時も通常モデルより入手困難で、Specializedの正規店でも予約待ちが発生していました。

現在の中古市場でも、このUranモデルは通常カラーより高値で取引されています。特にフレーム単体での価格は通常の1.5倍程度の相場になっていることが多いです。

プロ選手のシグネチャーモデルは、その選手の活躍と連動して価値が変動する傾向があります。ウランは2017年にツール・ド・フランスで再び総合2位を獲得したこともあり、コレクターアイテムとしての価値は安定しています。

サイズ56cmの適応身長#

サイズ56cmは、身長170cm〜178cm程度の方に適したサイズです。ただし、ロードバイクのフィッティングはトップチューブ長やヘッドチューブ長も重要なので、実際の適応は個人の体型によって異なります。

私自身は178cm、63kgで普段56cmのTarmacに乗っていますが、ステムを110mm、シートポストのセットバックを標準的な位置にセットしてちょうど良いポジションになっています。アグレッシブなポジションを好む場合は、ワンサイズ小さめを選んでステムを長くするという選択肢もあります。

フィッティングについては、Specializedの正規店でBG Fitというサービスを受けることをお勧めします。体の柔軟性や筋力バランスを測定して、最適なポジションを導き出してくれます。私も購入時に受けましたが、パワーの伝達効率が明らかに向上しました。

実際の走行インプレッション#

私は通常モデルのNew Tarmacを約3年間、総走行距離8000km程度乗り込んできました。このフレームの特徴は、とにかくバランスが良いことです。

登坂性能は抜群です。箱根の芦ノ湖周辺や富士ヒルクライムでも使っていますが、軽量性と剛性のバランスが絶妙で、ダンシングでもシッティングでも効率よく登れます。特にBB周りの剛性が高いので、踏み込んだ時の剛性不足を感じることは皆無です。

平地での巡航性能も優秀です。30km/h〜40km/hでの巡航が非常に楽で、エアロ性能の向上が体感できます。集団走行でも空力特性の良さが活かされて、前走者のスリップストリームに入りやすい印象があります。

下りでのハンドリングも安定していて、コーナーでの挙動に不安を感じたことはありません。フレーム剛性が高い分、路面からの情報もダイレクトに伝わってきて、攻めたライディングにも対応できます。

メンテナンスの注意点#

カーボンフレームなので、定期的なメンテナンスが重要です。私は年2回、Specializedの正規店でオーバーホールを受けています。カーボンの劣化チェック、ベアリング類の交換、ケーブル類の交換を含む総合メンテナンスで、約2万円程度の費用がかかります。

特に注意すべき点は、シートポストとフレームの固着です。カーボン同士の接触面にはカーボンアッセンブリペーストを必ず使用し、定期的に取り外して再組み立てすることをお勧めします。

また、輸送時の取り扱いにも注意が必要です。海外遠征時には必ず専用バイクケースを使用し、フレーム保護材で包んでいます。カーボンフレームは衝撃に弱い面があるので、輸送品質の管理は重要です。

完成車での組み合わせ例#

このフレームにお勧めのコンポーネント組み合わせをいくつか紹介します:

レース仕様なら、Dura-Ace Di2 + Fulcrum Racing Zero + Continental GP5000の組み合わせ。総重量7kg前半に仕上がって、レースでのパフォーマンスは最高レベルになります。

コストパフォーマンス重視なら、105 R7000 + Fulcrum Racing Sport + Michelin Power Road。総重量8kg程度になりますが、性能的には十分過ぎるレベルです。

ロングライド仕様なら、Ultegra + 28c幅のタイヤという組み合わせもあります。快適性を重視した仕様で、200km超のライドでも疲労を軽減できます。

ホイール選択については、このフレームの特性を活かすなら軽量性重視がお勧めです。Fulcrum Racing Zeroやmavic Ksyrium Pro等の1400g前後のホイールとの相性が抜群です。

以下の写真でフレームの各部ディテールを紹介します。

この記事が役に立ったら
GitHub Sponsorsで応援できます

コメント